スチル&シナリオ抜粋—学生組
元・有名子役
【雅貴】
「……彼女、澤田君と野際君の知り合い?」
【了】
「ああ!おれと同中!」
【那通央】
「ということだ」
【雅貴】
「なーんだ。それじゃあ、俺はこれで」
【了】
「おーーー!ちょっと待った、松川!」
【雅貴】
「なに?」
【了】
「お前、演劇部入れよー」
【雅貴】
「またその話? 澤田君、こりないなあ」
【了】
「うん、おれ、こりない人だから」
【雅貴】
「じゃあ、俺も何回でも断るけど、入らない」
【了】
「もったいないなあ」
【雅貴】
「自由な時間を楽しんでるところだから。悪いな」
【了】
「あー、でも来月の公演は見に来てよ!」
【雅貴】
「公演?」
野際君は、軽く最終公演の話をした。
【雅貴】
「……ふうん。演劇部はそれを手伝ってるんだ? こちらの同級生さんは?」
そうだ、挨拶もしていない!
【雅貴】
「俺は松川雅貴です。澤田君たちとは隣のクラスなんだ」